『いだてん ~東京オリムピック噺~』

大河『いだてん』6話感想:金栗四三と美濃部孝蔵がリンクする…映画のようなド派手演出(ネタバレ)

大河ドラマ『いだてん』

< 6話(2月10日放送) >

大河ドラマ『いだてん』6話です。
前回ついに羽田のオリンピック予選会で優勝した四三。
ついにオリンピックへ向かっての挑戦が始まる…!?

その前に前回のあらすじ&感想は「大河ドラマ『いだてん』5話感想:三島天狗やっぱり五輪に大いに関係あった!(ネタバレあり)」でチェック!

『いだてん』6話のあらすじ

オリンピックに送るに足るだけの選手を見つけて喜ぶ治五郎(役所広司)だったが、派遣費用が莫大で頭を抱える。
おまけにマラソンを制した四三(中村勘九郎)は、負ければ腹切りかと恐縮し、短距離の覇者・弥彦(生田斗真)は帝大後の進路を考えたいと出場を断る。
そんな二人に治五郎は「黎明(れいめい)の鐘」になれと熱弁する。

そのころ、若き日の志ん生こと孝蔵(森山未來)も師匠・橘家円喬(松尾スズキ)に、車夫ならば落語に登場する東京の街並みを足で覚えながら芸を磨けとヒントをもらい、東京の“へそ”日本橋界隈をひた走る。

『いだてん』公式サイトより

6話の見どころは、オリンピック…はさておき、とにかくワクワクさせる演出!

今回は四三と三島弥彦がオリンピックに出たくないと言い、嘉納治五郎氏が苦悩する回ですが、お話もすごいが脚本に合った演出がすごかった。
四三はストックホルムオリンピックの実際のコースと似たコースを練習するようになり、浅草~日本橋~芝まで毎日走ることになります。
そのころ橘家円喬に弟子入りした美濃部孝蔵も、毎日円喬を日本橋界隈へ送り届け高座を梯子していました。
円喬は孝蔵のために「富久」を話し始め、噺は足で覚えろと言います。
孝蔵は最初はピンと来ませんでしたが、落語の登場人物と同じ場所を通りながら落語の中の人物の気持ちになって話を覚えていくように…
そんな二人が、”東京のへそ”日本橋で運命的にすれ違います。

そこまでの演出がとてもドキドキしましたね。
当時の日本橋のロンドンかのような美しさ、夜の道で二人が走りすれ違う瞬間のスローモーション、そして打ち上がる大輪の花火…
映画のクライマックスか?と思うド派手さで魅了されました。

また、今回はもう一人の主役・田畑政治も久々に出てきて時代が交錯します。
政治の時代に足袋で芝から日本橋まで走ってた人は一体誰なんでしょう…?

『いだてん』6話の感想 (ややネタバレあり)

嘉納治五郎先生…素晴らしい人だけどお金の面は厳しかったんですね

当時はスポーツがお金になっていくような時代じゃなかったので、お金の面ではひたすら厳しかったでしょうね。
それでも中国からの留学生の面倒をみてしまうなど、正義感と責任感が強い人なんだなぁと。
やりたい事、やらねばと思う事にはお金を惜しまずやってしまう性分なんでしょうね。その借金は一生返せなかったとか。
しかしその分、四三にお金の工面をしてもらう事になってしまいちょっと四三くん可哀想…

四三よ、君は恐らく騙されやすい!気を付けて!

治五郎先生にオリンピックへの出場を説得され、感動のせいかすっかり心変わりして出場すると言ってしまいます。
オリンピックに出場するということはこの時には前例がなく、今では誰もが知る光栄なことですが、当時一般的には何しに行くん?遊びにいくん?という感じですよね。
しかもストックホルムってめちゃくちゃ遠いしなぁ。渡航にも時間がかかるしお金もかかる…
治五郎先生にうまく丸め込まれて自分でお金を出すことになってしまった四三。何かおかしいと思わないのか?

1年ぶりにお金の工面のために実家へ手紙を書く四三くんですが、彼の実家にお金があるとは思えない!
絶対怒られますよね。お兄さんの中村獅童が常時怖い顔してましたけど、手紙あける前から鬼の形相でした。前途多難。

播磨屋さんと和解、清さんのアドバイスで練習コースを見直し

前回播磨屋さんを自分勝手なことを言って怒らせてしまった四三くんですが、どうしても足袋が必要なため謝りにいきます。
播磨屋のご主人はすぐ許してくれて、しかも四三のために底を強化した足袋を作ってくれていました。
さすが、大人~
車屋の清さんとも話して、いつも走っている寄宿舎から学校までの道ではなく現地のコースに合わせた道を走ることに。
「ぎゃーん行って、ぎゃーん行って、ぎゃーん(熊本弁)」だそうです。
それは良いんだけど、とても人が多くて走りにくそうな気もする…時間帯かな?

次回7話のあらすじ

治五郎(役所広司)の口車にのせられて自費で渡航費を用意しなければならない金栗四三(中村勘九郎)は、兄・実次(中村獅童)に藁(わら)にもすがる気持ちで資金援助の手紙を出す。
いよいよ出場選手としてオリンピックのエントリーフォームに名を連ねる四三と弥彦(生田斗真)。
弥彦の豪邸で海外の食事マナーを学びながら、四三は、三島家の冷めた親子関係を感じ取る。
それは貧しくとも自分を応援してくれる家族とは全く異なる姿だった。しかし、いっこうに兄からの便りがなく困り果てる四三。そんなとき、目の前に救いの神が現る!?

『いだてん』公式サイトより

まとめ

あ、そういえばスヤさんのお宅は医者の家系でお金持ちだったな…と勝手に当てにしてしまいますがどうなることでしょうか。
そして弥彦は行けるのかな…
色々と気になりますね。来週も期待してます!

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