こんにちは、ぴお(@entamo1)です。
今さらながらに金ローでやっていた『カメ止め』みました。
口コミで高評価が広がって、最初はたった2館での上映だったにも関わらず、最終的には興行30億円を突破したとか。
相当な話題作ですが、いつか見るつもりだったので全く事前情報を入れずに見ました!
早速感想を書いていきます~。
まだ見てない方はネタバレを見ないようにご注意ください。
『カメラを止めるな!』あらすじ
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。
本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。
そんな中、撮影隊に本物のゾンビが襲いかかる!
大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。
映画史をぬり変えるワンカットゾンビサバイバル!……を撮ったヤツらの話。
『カメラを止めるな!』キャスト&スタッフ
キャスト
日暮隆之-濱津隆之
日暮真央-真魚
日暮晴美-しゅはまはるみ
松本逢花-秋山ゆずき
神谷和明-長屋和彰
細田学-細井学
山ノ内洋-市原洋
山越俊助-山﨑俊太郎
スタッフ
監督・脚本・編集-上田慎一郎
撮影-曽根剛
主題歌「keep Rolling」/メインテーマ曲-鈴木伸宏&伊藤翔磨
主題歌「keep Rolling」歌-山本真由美
『カメラを止めるな!』感想
この記事タイトル通り思わぬ爽快感動ムービーなんですが、とはいえゾンビ映画。
ホラーでは全く無いんですが、血が苦手な方は厳しいかもしれない。
私は全然大丈夫なので、楽しく見ました。(その血の演出の裏側も見られて興味深かった)
前半と後半で大きく違う構成にあっぱれ!
まず始めに自主映画の撮影隊が廃墟でゾンビ映画を撮影しているシーンから始まります。
ゾンビ映画の撮影が上手くいかず、監督の納得いくものが撮れずに一旦休憩…
すると建物の外でスタッフがリアルゾンビに襲われ…!?
という感じのB級映画的なストーリーが展開していきます。
特徴的なのはゾンビ映画で仕込みとか大変なのにワンカット長回し!
40分弱ワンカットで1つのカメラがキャストを追いかけます。
手持ちのカメラがゆらゆら揺れる感じとか、カメラマンが転んだりとかはこういう低予算映画によくあるパターンで
素晴らしくB級だなぁと思うわけです。
ただこの映画話題になりすぎて「面白い」という口コミだけでみるとこの時点で「なんか違う…」って思いそう。
予算300万円でつくってます!!
この映画の面白い部分はほぼ全て後半に詰まっていますので諦めずに最後まで見てください。
前半の見方としては、違和感のあるキャストの動きやセリフ、変な間や音を覚えておくといいですね。
そして一旦前半のワンカット映画が終わって、その制作の裏側が後編として始まります。
時は1カ月前に遡るんですけど…
そのゾンビ映画の企画の監督に抜擢された日暮さん(濱津さん)が何故こんな無茶なワンカット生ゾンビ企画を撮ることになったのか。
そもそも監督のはずなのに何故出演してるのか笑
などなど色々な撮影の裏側が見られて、「なるほど、ここはそういう事だったのか!!」というアハ体験がてんこ盛り。
そんな面白い裏側を楽しみに前半をみて頂くと良いと思います。
そもそもゾンビ映画の生放送ワンカットって無謀
何故生放送でこれをやる必要があったのか…全く分からん。
ワンカットでもいいけど生にする必要は全く無さそう。
おかげでスタッフさんたち走り回って転げまわってものすごい大変そうでした。
その状況が作りたかったんですよね、でもとにかく大変そうでした(2回目)。
裏方さんたちの苦労と努力と映画製作の手法が見えるので、これはとても興味深いです!
濱津さんが可愛くて仕方なくなってくる後半
(C)ENBUゼミナール
映画.comより
これ割と共感頂ける方多いんじゃないかと思うのですが…監督役の日暮隆之こと濱津さん。
カメラ目線で「撮影は続ける!…カメラは止めない!」と噛み気味に言うあの人ですが。
後半では監督役で前半より多く出てくるのですが何とも言えない味があって、なんだかとっても可愛らしい…
日暮家の大黒柱として娘に軽くあしらわれながらも娘の事が心配で仕方ない感じとか可愛いんですよね。
仕事も娘が気になってる俳優が出てるから受けてるところもある訳ですし。
ちょっとモジモジした感じが可愛く、活舌悪い感じも可愛いです笑
ラストまで生き残る女の子の秋山ゆずきちゃんも可愛いのだけど、濱津さんも負けずに可愛い。
是非見てみてください!
以下、ネタバレ注意
低予算なりの映画の作り方が興味深い!
血糊担当の血の撒き方とか新鮮でしたよね。
ハケのようなものでまき散らすのはまあ分かるとして、短めのホースで吸い込みつつ吹き出すとか職人芸だな~と思って感心してました。
それとゾンビの首が取れるところ、あんな風にカメラ後ろで待機してるスタッフさんがたくさんいるんだなと思うと涙ぐましい努力を感じます。
前半のムービーシーンは全体的に違和感もあるし、なんじゃこりゃ?的な場面もありますが、ワンカット長回しということを考えるとまぁそういうもんかな?と思って見てました。
後半の制作の裏側シーンを描いた部分では、たくさんのスタッフさんが動いていて映画作りの大変さと苦労が伝わってきましたね~。
そしてなんとか長回しを完成させようと必死になるスタッフさんをいつしか応援する気持ちに…
伏線ばら撒いたあとに回収していくのが気持ちいい!
キャストの変な間とか、何やってんの?っていう瞬間とか、変な音とかすごく気になる部分がたくさんあったんですが、
個人的には作中映画の主人公男女二人とメイク役の晴美さんが、お互いケガが無いことを必要以上に喜び合う場面が面白かったです。
「ケガ…ない?無くて良かったよね。ケガが無いってほんと良かったよね。やっぱりケガが無いっていうのはさぁ~…」
何回言うねん!ていう。
あと濱津さんの映画冒頭シーンで、メインキャストの男女に本心からのダメ出しを思いっきりするシーンが面白かったです。
あー言いたいこと我慢してたのよね、言っちゃえ言っちゃえ。
浜津汁が飛んでくる、とか言われてましたけどね。
とにかく前半戦におや?と思ったことを全部回収してきて、納得出来たり笑えたりするのでとても上手い構成だなと思いました。
まさしくアハ体験!なるほど、こうだったのね!
突然の家族の絆にうるっときちゃう…
日暮さんの娘の真央ちゃん。
なかなか映画製作に熱い気持ちを持っているわけなんですけど、映画の現場に行くと結構チャキチャキした監督キャラに…とにかく勢いがすごいです。
台本も読み込んでてとても彼女の機転が利いたから助かった場面もあった訳なんですが、なんでも無いただの見学のはずの女の子がプロデューサーをどつき、はたくっていう笑
父親の作品に対する情熱を受けて、彼女も熱くなっていく様子に親子の絆を感じましたね!!
ラストも親子の絆から思いついた彼女のアイデアですごいことになる訳ですが、最後はもうなんか青春だなー!って感じで。
ラストにかけて流れる音楽も疾走感があって、とっても良かったです!
最後に評価
わたしはこの作品は素直に面白かったです!
けどやっぱり評判が良すぎて多少下げざるを得ないという感じ。
全体の構成がすごく面白いし、エンドロールもじっくり見ているとこんな映画製作の苦労があるんだなぁと思いますよね。
とにかく映画愛が詰まった作品で、みていてとても気持ち良い作品でおすすめです。
※本ページの情報は2019年4月時点のものです。最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。
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ぜひ作品選びの参考になさってくださいね。