こんにちは、ぴお(@entamo1)です。
相当に乗り遅れたんですが、金曜ロードショーで放送されてからみることになってしまうとは!
と思いつつ、追いかけるようにアマゾンプライムで見させていただいたので感想を書いていきます。
まだ見てない方は、感想の<ネタバレ注意>以下は見ないようにご注意くださいね。
それと最後に評価をつけましたので、みる見ないの参考にしてくださいね。
まずは、あらすじ
既にみている方はご存知かと思いますが、まずはあらすじからチェック!
Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。
映画スタジオのカフェで働くミア<エマ・ストーン>は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。
ある日、ミアは場末のバーでピアノを弾くセバスチャン<ライアン・ゴズリング>と出会う。
彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていた。
やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから二人の心はすれ違い始める……。
キャスト&スタッフ
キャスト
セバスチャン - ライアン・ゴズリング
ミア - エマ・ストーン
トレイシー - キャリー・ヘルナンデス
アレクシス - ジェシカ・ローゼンバーグ
ケイトリン - ソノヤ・ミズノ
スタッフ
監督:デイミアン・チャゼル
脚本:デイミアン・チャゼル
感想
一言で言うと私の感想は
「世界観・音楽の美しさと、最後の展開とても面白かった!ただミュージカル好きにはやや物足りない。」
という感じでした。
世界観の美しさはそのまま二人の夢を表現したみたい
評価が高い冒頭の高速が渋滞してるシーン。
どこまでも続くような渋滞の中、ある車の女性が外に出て音楽に合わせ踊り出します。それに続くように他の車の人々も次々に踊り出し、車のボンネットの上やドアを使ってのダンス。
色彩豊かな服を着た人たちの踊る姿、トラックの荷台に積まれたパーカッション、音楽とダンスがもたらす高揚感で音楽の力、エンターテイメントの力を見せつけます。
このシーンだけでじんわり感動しちゃいますよね。まだ何も始まってないけど。
ミュージカル映画ってこういうワクワクがあるんだよな!と醍醐味を感じつつ楽しみました。
そういう魅力が音楽とこの映像にはありました!
主人公の二人の夢は、「女優」と「ジャズバーを開くこと」。二人が夢見たそのものを表現し、かつこの場所(LA)がそんな夢追い人が集まる街だと印象付けています。
この時初めてミアとセバスチャンが出会う訳ですが、車ですれ違った程度。
ミアが中指を立てるシーンは彼女の性格を表していますよね。…結構激しめ。
ミュージカル映画らしい印象的なシーンは3つ?足りない!
ミュージカル映画といえば気持ちを歌にのせて、歌い上げながら踊るのが通常。
今作はその要素が何か足りない、、
というのも、ダンスは良いんだけど「気持ちをのせた唄」が暗いものが多いので盛り上がりがピークに達する前にややダウンする。
ここに楽しく派手なダンスや演出とのギャップを感じます。
Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
個人的に良かったシーンは次の3つ。
- 冒頭の高速渋滞ダンスシーン
この時は主役の2人は唄っても踊ってもいない。 - ミアの住むシェアハウス?でパーティに誘われるシーン
同居人の友人達とのダンスと唄は、小物や家のインテリアを使ってこれぞミュージカルって感じ!
ここがミアが一番輝いてたように見えたシーンかもしれない。赤緑青黄色のドレスで、スカートはためかせて踊るの可愛すぎた。 - 後半のミアのオーディションシーン
これはミアの歌が良かったというよりはストーリー上重要なシーンなので印象的だった。ダンスも無し。
という事で、私としてはミュージカル不足は否めないです。
ふたりの歌唱力云々もあるかもしれないですが、そういう構成で作ったようですね。
この映画で主役のふたりがキラキラして明るい唄を歌えないのは、まだ彼らは夢を叶えてないからかなと思いました。
この映画の音楽の位置づけは、セブの夢であるジャズ以外はBGMとしてって感じなんですよね。主役じゃない感じ。
しかしそれがとても耳に残りはするからサントラが売れる笑
夕暮れの景色が美しい丘で、2人でタップダンスをするシーン(ポスターにもなってる)があるんですが、何故ミアにハイヒールからタップシューズに履き替えさせてまでタップだったんだろうか。無理にタップじゃなくても良かったように思います。
めちゃくちゃ画は美しかったけどね!
以下、ネタバレ注意
ミアとセブの出会いから別れまで現実はそんなものだと思わせる、美しいカラフルな世界観とのギャップ
ミアが渋々行ったパーティのあと、歩いて帰る途中の店で二人は二度目の出会いをします。
ミアはセブのピアノに惹かれたんですよね。
でもセブはこの時勝手な曲を弾いて店をクビになった瞬間で、気が立ってた。。
ミアを無視して立ち去るセブ!
あーそうそう、一瞬で運命的な恋に落ちるなんて、あるわけない。
現実はこんなものだと思わせます。
(でもやっぱり期待しちゃって少しガッカリする)
こんなような割とリアルなストーリーが繰り広げられるなかで、たまに夢のようなカラフルで美しいシーンが訪れて、現実と映像のギャップから少しだけ暗い気持ちになります。
2人が付き合い始めるまでは。
互いの夢を応援し合う二人はリアルだし素敵
ふたりは付き合っていく中でお互いの夢を理解し合い、応援しあっていきます。
映像の美しさに負けないくらいの恋の盛り上がりもあるけど、その後も現実を突きつけられるシーンもあり。
メインストーリーはとことんリアルに進みます。
ミアの女優という夢を最大限認めて応援してくれるセブ。良いなーこんな人が側にいたら嬉しいな。
そしてミアもセブの「伝統的なジャズ」へのこだわりもそういう性格も認めて、応援していきます。
お互いの存在が、夢を掴むためには必要だった?
結果的に別れてしまった二人ですが、それぞれにとってお互いの存在はなんだったのか。どちらかにとっての負担だったり別れの原因はどちらかにあるのか考えました。
ミアにとってのセブとは。
- 彼の才能に惹かれ、お互いに理解し合った
- 彼の助言を信じたお陰で脚本を書いて自分で舞台をしようと行動できた
- 彼がミアの才能を信じて後押ししてくれたから、自信を持つことができた
ミアが夢を掴むきっかけは、セブと付き合ったことだったと思います。
ただこう整理してみると、いつもミアが一番に目指すのは女優という夢だったのかもしれません。
ミア自身がセブとの関係性のなかで、夢を育てていったのでは無いでしょうか。
セブにとってのミアとは。
- 久しぶりの恋。自分を理解してくれる彼女が大切になり、彼女を応援したくなった
- 彼女の為にも夢を追いかけるにしても、しっかり稼がないといけないという気持ちに
- (ミアの為にした事ではあるが)すれ違う時間の中で積もったストレスをミアにぶつけてしまう
やはりセブはミアのことを中心に考えているように思いました。
喧嘩をした時に言ってしまった決定的な一言は、自分が献身的に尽くしているのに君は夢が最優先で少しも譲ってくれないじゃないかという気持ちの表れ。
彼女の為に少し無理をしてしまったのではないかな。
それにしても最後までミアの為にと優しかったですね。
結果的にセブは自分の店を持ち夢を叶えますが、それはミアと付き合って別れたことがきっかけだったように思うんです。
付き合っている間はミアを優先してしまって自分の夢を第一にできなかったから。
それにも何となく気付いていて別れ(離れること)を選んだのかもしれませんね。
というわけで、わたしはどちらかが悪いとか、原因があるとは思わなかったです。
結果的にふたりが夢を叶えられたのは、それぞれの経験を夢に繋げていくことが出来たから。
そういう人が夢を叶えるんだと思いました。
ラストの展開でぐぐっと持っていかれる
最後に5年後のシーンがあります。
ミアがセブの店を偶然訪れると、ふたりが歩むことも出来たかもしれない「万事うまくいっている今とは違う未来」を振り返ります。
それは夢のように素敵なストーリーではあるけど、間違いなく現実ではなくて、何もかも上手くいくなんてことは無いと思い知らされます。
そんな未来もあったかもしれないと思いながら、それでも今の現実に納得してこれで良かったんだと思えるふたりがとても素敵でした。
このシーンが無かったら作品の評価が大きく変わっただろうなと思います。
最後に評価
前述のミュージカル不足とみるのが遅かったのでやはり前評判が良すぎたから。
それを考慮すればとてもよかったです!
そして、音量大で雰囲気をたっぷりお楽しみください( ᵕᴗᵕ )
この作品は以下サービスでお得に視聴・レンタルできます。
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。
2020年にまとめた評価で選ぶ歴代映画ランキングも公開中!
ぜひ作品選びの参考になさってくださいね。