< 6話(5月16日放送) >
再びドラマシリーズで帰ってきた『ストロベリーナイト・サーガ』ですが、やはり前作で見たことのある話ばかりだと流石に少し覚えていますね。
そんななか今回は前シリーズではドラマ化されなかったストーリーが描かれます。
早速感想を書いていきます。
前回のあらすじ&感想は「感想『ストロベリーナイト・サーガ』5話:ガンテツ(江口洋介)回!のはずなのに意外と出てこない…(ネタバレ)」でチェック!
『ストロベリーナイト・サーガ』6話のあらすじ
今泉春男(山口馬木也)が連続刺傷事件の捜査命令を伝えに来た。被害者は三人。
計画的犯行なのか、通り魔によるものなのか定かではないが、“通り魔”という言葉を耳にした瞬間、葉山則之(葉山奨之)の身に緊張が走る。
というのも、葉山には中学生時代、目の前で家庭教師の有田麗子(新実芹菜)を通り魔に殺されるという過去があったのだ。
事件解明を託された姫川班の面々は、上本所署に赴き、担当係長の越野忠光(田中啓三)から詳しい現状を聞く。
容疑者が最初に刃物で襲った峰岡里美(黒沢あすか)は、数カ所刺されて通行中の菅沼久志(市川貴之)、小野彩香(横田美紀)に助けを求める。
二人は会社の同僚で、昼食を食べた店から出てきた所だった。
峰岡と同様に二人は容疑者に切りつけられ、菅沼は頸部に損傷を受けたため失血死してしまう。
その後、容疑者は自殺を図って意識不明の重体となってしまったため、身元の特定や犯行動機が困難になっていた。
葉山は真剣な表情で「小野彩香を当たらせて欲しい」と姫川玲子(二階堂ふみ)に懇願する。
ただならぬ思いを感じ取った姫川は葉山の申し出を許可。事件解明に向け、それぞれの捜査が動き出す。
6話の見どころは、葉山の過去と通り魔事件の悲しい真相
今回はどこか影のある怜子の部下、葉山の過去が明らかになります。そして現在の想いも…
以前から怜子と同じような目線で事件や犯人を見ているところが感じられて、彼もきっと何らかの形で過去に犯罪被害を受けたんだろうなと思っていました。
そして警察官となった今、自分が出来ることを一生懸命にしている葉山くんに注目です。
そして今回は通り魔事件で3人の人が犠牲になってしまうのですが、その事件の犯人と真相が辛く悲しいものでした。
ストロベリーナイトらしく、重く苦しいお話になっています。
『ストロベリーナイト・サーガ』6話の感想 (ネタバレあり)
早くも6話なんですよね。
個人的にはまだまだ全然菊田の良いところが出ていない気がします。
今回も控えめな亀梨君ですが地味にいい演技しています。
葉山の過去の経験と現在の想い
彼は小学生の時になんでも話せて仲が良かった家庭教師の女性が刺されるのを目の前で目撃していたのです。
でも怖くて何もできなかった自分を悔やんでいました。
中学生に何も出来るはずは無いのですが、それでも何かできなかったのかと思い続けてしまうんですね。
だからこそ警察官を目指したんでしょうね。
前回のお話で逃げる犯人と対峙した時に、過去の記憶がフラッシュバックして動けなくなってしまう葉山の様子がありました。
きっとPTSDなど心の中で大きな傷になっているのでしょう。
それでも警察官になったのは本当にすごい意志と努力があったんだろうなと思います。
もちろん怜子もですが…
そして警察官となった今、通り魔事件の被害にあった女性に話を聞きに行く葉山。
自分が気が付いたことや共感したことなどを話し、女性の心を開いてゆきます。
葉山が聞き出した情報が、事件解決への手掛かりになって良かったですね。
事件の真相:犯人がもちろん悪いがそこまで追い詰めた側にも罪がある
今回の事件は通り魔事件とされていましたが、被害者3名のうちの1名の女性への怨恨が原因でした。
その女性の息子が母親を刺し、それに近くにいた二人が巻き込まれてしまったのです。
この母親の育児放棄が原因なのか幼い3~5歳の子供がたった二人で部屋からも出られずに暮らしていて、そんな生活をしているうちに弟が突然死してしまいました。
それを見つけた母親は長男を叱り「お前のせいだ!」と罵ります。
さらには長男を家から連れ出し、公園に置き去りにして捨ててしまうのです。
今回母親を刺した動機は、自分の為というよりは弟の為。
自分はそれからずっと弟のことを想って後悔しながら生きてきたのに、母親は自分のことも覚えておらず弟のことも全くなんとも想っていない様子が許せなかったのです。
もちろん犯行に及んだ息子が絶対的に悪いけれど、その背景は十分に同情できるものでした。
幼い兄弟が仲良く遊んでいる様子、弟の可愛さを見ると涙無くしては見られませんでした。
母親は母親で色々と事情はあったと思うのですが、親になる気も子どもを育てる気も無いなら何故産んだんだと思ってしまうだろうな…
親が親で無いと感じたら、子どもは存在している理由を見失っても仕方ありません。
弟が亡くなったのを発見した母親が、弟に叫びながら呼び掛けていた様子を見ると、わずかにですが愛情が無かった訳では無いんじゃないかなと…そう、思いたいです。
怜子がついた優しい嘘
亡くなった弟のヒロくんは、当時暮らしていたアパートの押し入れの布団にくるまれたままで発見されました。
病院や警察に連絡することさえも出来なかったんでしょうか。
この母親は自分が子どもを殺めた訳でも無いのに、公的な機関に頼ることすらしない。
圧倒的に社会から疎外されている(自らそうしている)と感じて、育ってきた環境にもよるのかもしれないですが今は私には理解が出来なさそうです。
犯人の長男は今もなお弟のことを気にしていて、亡くなったあとどうなったのか?と怜子に尋ねました。
「ご遺体は…綺麗でした。」
怜子はせめてもの嘘を告げます。
それを聞いて、安心して嬉しかったんでしょう、泣いてましたね。
弟が亡くなってから今まで悲しいことしか無かっただろう彼に、そしてこれからも逮捕され辛いことが待っているだろう彼に、少しは安心できるような情報を告げてあげたいと言う怜子の優しさでした。
次回7話のあらすじ
暴力団組織である六龍会の構成員、小林充(古野陽大)が何者かに殺害された。
顔は傷だらけで、凶器は大ぶりで幅の広い刃物と推測。
致命傷は胸部のものと思われるが、怨恨で何度も刺したというより、刃物の扱いに慣れていない者がメチャクチャに切りつけたように見えた。
殺害されていたアパートは小林が同棲中の志村恵実(玉井らん)の部屋。第一発見者でもある恵実に事情聴取が始まった。
特別捜査本部が立つ中野北署に集められた姫川班の面々。
被害者が暴力団員であることから、刑事課と組織犯罪対策課の合同で捜査に当たることになった。
その矢先、特捜本部にタレコミの電話が入る。それは「小林を殺したのは“ヤナイケント”」という内容だった。
容疑者“ヤナイケント”を追おうとする姫川玲子(二階堂ふみ)に、警察上層部は当人を追求しないよう指示を出す。
指示の裏には、過去の不祥事を隠ぺいしようとする上層部の思惑があった。
巨大な警察組織の後ろ盾を失ったまま、姫川は菊田和男(亀梨和也)たちの力を借りることもせず、無謀な単独捜査を進めていく。
そんな中、同じく“ヤナイケント”の居場所を探していた極桜会会長、牧田勲(山本耕史)と出会う姫川。
相手の素性を知らないまま、姫川と牧田はお互い惹かれ合っていくが―。
まとめ
菊田はちょこちょこ出てきますが個人的にはあまり存在感を感じられなくて、しかも次回「インビジブルレイン」なんですよね。
怜子が悪い男に惹かれていきますね…しかも相手が山本耕史とか!!
「きのう何食べた?」小日向さんを思い浮かべてしまいそうw
来週楽しみにしています!