『3年A組』

『3年A組』10話感想:最終回、菅田将暉(ぶっきー)、魂の授業は届いたのか?(ドラマネタバレあり)

ドラマ『3年A組』

< 10話(3月10日放送) >

今期話題沸騰したドラマ『3年A組』もついに最終回を迎えました。
少し早めに始まったから終わりも早い。
真相が綺麗にクリアになったと思う良い着地、と個人的には思える最終回でした!
早速感想をお届けします。

前回の感想&あらすじは「ドラマ『3年A組』9話感想:口パク読解にて真相見えました!!一颯が命を懸けた本当の目的を大予想!(ネタバレ)」をチェック!

『3年A組』10話のあらすじ

一颯(菅田将暉)が、郡司(椎名桔平)を人質に取り、マシンガンを突き付けて校舎の屋上に現れた。
世間の人々はこの一颯の凶行に注目する。とある街角、とある店の中、とある家で、この事件の行く末を見届けようとする。

そして、翌朝の8時にマインドボイスのライブ中継にて全ての真相を話す……と語った瞬間、一颯の胸に銃弾が突き刺さる。

果たして、この物語の最後に待ち受ける本当の衝撃的展開とは――。
本作が目掛け続けたこと、伝えたいこと、その全てが詰まった最終回。
一颯が、一颯を取り巻く人物たちが、立ち向かおうとした相手は誰か――。

彼が「変わってくれ」と願ったその意味とは何か――。
これまでの謎がすべて解き明かされ、そして一つの「目的」に集約されていく。
3年A組が迎える運命の10日目。是非皆さんご一緒に見届けていただければ。

『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』公式サイトより

10話の見どころは、語られる真相と一颯が命懸けで行う最後の授業

一颯はさくらの制止を振り切ったあと、屋上でSNSへ生中継をしながらすべての真相を話し出します。
亡くなった影山澪奈がどんなに傷ついてダメージを受けていたか。
彼女を壊したのは何だったのか。
日本中を敵に回してもどうしても伝えたい、変えたかったことは何だったのでしょうか。

菅田将暉、歳をとるごとに良い俳優になっていくなと思います。
最後の俺の授業、自分は対象じゃないと思っていても、見る価値ありの迫真の演技。
当たり前だけど大事なことを改めて教えてくれます。

『3年A組』10話の感想 (ネタバレあり)

結局真相予想は7割くらい当たりかな?違うところもありつつ

前回色々と予想を書いたんですが、大筋は合ってましたね。真相の部分。
細かいところでは色々違ったんですが、澪奈とさくらが屋上にいるシーン。
さくらが(スマホを触っただけで)何もしていないのに、自ら飛び降りてしまうほど澪奈が精神的に参っていたのは全然分からなかったですね。
これまで澪奈の心情描写ってほとんど無かったですからね。
これはあえてなのかもしれません。
視聴者に澪奈がどんなに傷ついているかあえて見せずに、想像力を巡らせることを教えているのかも。

さすがに屋上でさくらが澪奈の手を掴んで…という展開は予想できませんでした。
ちょっと漫画っぽいけど最後の一颯とのシーンに繋がっているので綺麗にまとまったなと思いました。

しかし郡司刑事って何だったの?
割とシーンを展開させるのに使われてただけの人でしたね。
もっとストーリーに深く入ってくるのかと思ってたけど。
椎名桔平贅沢使いでしたね。

それと武智大和。最後に文香に謝罪してましたが、あっさり文香が許してしまって、ワンパンチくらい入れればいいのにと勝手に思ってました。。
このドラマでは許されるけど、文香は教師という職を失って自分の平常的なメンタルまで失った。
人の大事なものを奪っておいて、謝罪では許されないこともある、取り戻すことが出来ないこともあるということを覚えておいた方が良いです。
特にこのドラマのターゲットである世代は。
そういう意味でも最後まで許さない、ということでも良かった気もしました。

SNSの反応がリアル&それを必死に説得する一颯

最後の屋上での授業シーン、菅田将暉の演技が圧巻でした。
ほぼ一人芝居なんですが、ずっと見ていられる…必死で直接的なメッセージが刺さった人も多いでしょう。
うーん、良かったですよね。すべてが。
そしてSNSの反応が本当にリアルに感じました。

あんな風に人生掛けるほど一生懸命な人の訴えでも自分には関係無いものとして受け流したり、反発したり揶揄したり、まともに受け止めなかったりする人も多いのが寂しいけれど現実です。
当然すべての人に理解してもらうのは難しいと分かっているのですが、一颯が言っていたようにほんの一握りの人にでも届けばと祈るような気持ちになるの、とても理解できます。
相手の気持ちを想像して声に耳を傾けること、そして自分だったらどうするだろう?と“自分ごと”として考えてみることが改めて大切ですね。

ほんのり想像してた展開と違った最終回、やはり武藤さんの脚本好きなのかも

前回少し予想がついたのでふんわりと、もしかして一颯が屋上から飛び降りるのはSNSの向こうの人たちへ、自分たちが投げつけた言葉の責任の重さを分からせる為なのではと思ってたんです。

でも違う展開になって良かったです。
それだとただの恨み節のようになってしまうし、相手に傷を負わせて終わりそうだし。
ラストの一颯が飛び降りたシーン、細かいことを考えれば色々とあるんですけど、結局生徒に信頼されたぶっきーが嬉しそうだったので良い終わり方だったのでは無いでしょうか?

そして一颯はこの事件のあと頑張って1年は生きたということですが、彼が見たその後の世界はどんな風景だったんでしょう。
自分の起こした事件を経て変わった生徒たち、そして少しだけ描かれたSNSの向こうの人が投稿する前に考えて思い直す場面、そのあたりを彼が少しでも感じられていたら良いですね。

最終回を観終わって

さてさてわたしは5話くらいで心折れかけた今作ですが、なんとか最終回まで感想を書き続けることが出来ました。
このドラマ、面白かったかと言われると、一般的な感情が揺り動かされたり、ドキドキしたりワクワクしたりとは全く違っていたので、私は単純に面白い、とは素直に言えないかな??
正直途中まではつまらなかったけど、今作の目的が分かってからはとても興味深く、リサーチと推理のような視点で見てました。
それはそれで新しい体験でしたし、色んな意味で良い作品だったことは間違いない。
しっかりターゲットの年代の人たちに刺さってたことをSNSで見ていたので感心しまくりました。

そして主演の菅田将暉くん、永野芽郁ちゃんほか生徒の面々もみんな演技がうまかった。
また大人向け武藤さん脚本ドラマもみたいです!
よろしくお願いします!

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※本ページの情報は2019年6月時点のものです。最新の配信状況は各サービスサイトにてご確認ください。

エンタメブロガー
ぴお
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運営者のぴおです。 ドラマ、映画を幅広く見ていて、日々の楽しみにしています。 感想・作品紹介を書いていきます♪
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